ナバホ族の呼吸困難死は予言されていた!謎の死の原因を先人達は知っていた

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2月4日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」では、「突然発生した謎の病」と題して、ナバホ族を襲った謎の呼吸困難が取り上げられます。

そこで今回は、ナバホ族を襲った呼吸困難をリサーチします!

 

ナバホ族とは?

ナバホ族はアメリカの南西部に先住するインディアン部族です。

「ナバホ・ネイション」という自治権を保有した地域に暮らし、その土地はアリゾナ州北東部からニューメキシコ州にまたがる砂漠地帯にあり、アメリカ最大の保留地をほこっています。

「ナバホ」とは、テワ・プエブロ族の言葉で「涸(か)れ谷の耕作地」という意味だそうです。

 

ナバホ族の予言 謎の呼吸困難発症

1992年の終わり頃から、ナバホの長老たちの間で、ある不気味な予言が広まっていました。

「世界に大きな不調和があり もうじき多くの人々が 死を迎えるだろう」

しかし、それを真剣に受けとめるものは誰もいなかったそうです。

ところが、1993年、その恐怖の事件は発生しました。

事故や犯罪で亡くなったとの解剖を行う医療調査局に2つの遺体が運ばれてきたのです。

1人は車を運転中に突然呼吸困難に、もう1人も5日前に同じように呼吸困難で死亡。

2つの遺体の死について詳しく調べるため解剖が行われますが、さらに1ヶ月前にも同様の症状で死亡した患者がいたことも判明します。

そしてその3人は皆、アメリカの先住民「ナバホ族」でした。

しかし、この不可解な死は収束することなく、さらなる3人のナバホ族の男女が同じ呼吸困難で死亡してしまったのです。

その後、この謎の病の感染者は25人を超え、死者の数は11人にも及んでしまいました。

 

謎の呼吸困難の原因解明

死亡患者は全員、重症の肺水腫(肺の内部に自分の体液が滲みだし、その溜まった水分により呼吸不全に陥る)という特徴がありました。

世界的に大きな影響力を持つCDC(アメリカ疾病管理予防センター)による調査により、「ハンタウィルス」であることが判明。

しかも新種のハンタウィルスであることが解り、「ハンタウィルス肺症候群」と名付けられました。

ハンタウィルスがリスやビーバーやネズミの仲間である齧歯(げっし)類により感染することは、長年の研究で既に知られていたことから、ナバホ居留地の齧歯類の調査が行われました。

この調査で捕獲されたシカネズミからハンタウィルスの抗体が見つかったのです。

しかしなぜ、このウィルスは1993年になって突如アメリカに出現したのでしょうか?

実はこの病気の調査をしている時、ナバホ族の長老たちが、過去にも今回と同じような病気が発生していたことがあり、その病気を治療する儀式が伝わっていると語ったのです。

儀式で使われるサンドペインティングには、4種類の薬草と保護と治癒のシンボルである虹、更にはネズミも描かれていて、病気の原因を意味しているといいます。

どうやら新種のハンタウィルスは以前からアメリカに存在していて、新しく出現したものではなかったようです。

 

ナバホ族の予言は当たっていた!?

ではなぜ、ナバホ族の長老たちは1993年に予言することができたのでしょう?

ナバホ族の長老たちによれば、雨が大量に降り、冬には雪も多く降った翌年に、謎の病気が発生し、人々が死ぬと言うのです。

ナバホ居留地は砂漠地帯にありますが、ごくまれに大量の雨に見舞われることがあるそうです。

そして、病気が発生した1993年の前年の気象状況はというと、大規模なエルニーニョ現象が発生しており、ナバホ居留地にも例年にない大雨をもたらしていました。

このため、ネズミがエサとする松の実などの植物の成長を促し、食料が豊富になったことにより、ネズミの数が爆発的に増えたのです。

増えたネズミは人間の住居の屋根裏などに住み着き、糞や尿の中に排出されたウィルスがエアロゾル化し、ほこりなどと一緒に人が吸い込み感染したようです。

CDCによると、ハンタウィルスには現在のところ有効な治療法はないそうなので、ネズミとの接触を避け、感染の予防をすることが最善の方法であるとしています。

万が一、ネズミの生息する環境で発熱や呼吸障害などの症状が出た場合は、必ず医師に伝えるよう呼びかけています。

人から人への感染も調査されている段階なので、世界中に拡散してしまう恐れもあるというハンタウィルス。

一刻も早く治療方法が確立されることが望まれますね。

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