女子大生バーバラ誘拐事件の犯人の目的は身代金ではなかった!?

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3月24日放送の「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」では、誘拐された社長令嬢が生き埋めにされたという「女子大生誘拐事件」が取り上げられます。

この事件は何度も映像化されていて、「83時間の夜」というタイトルでドキュメント本も出版されています。

そこで今回は、「女子大生誘拐事件」をリサーチします!

 

女子大生バーバラ誘拐事件

デトロイトのホテルに滞在していたある母娘を魔の手が襲いました。

娘の方は、女子大生のバーバラ・マックル。

アメリカでも指折りの不動産会社を営む大富豪、ロバート・マックルの愛娘でした。

彼女とその母ジェーンは、警官と名乗った男の言葉に気を許し、ホテルのドアを開けてしまったのです。

母親は、クロロホルムを吸わされて気絶し、娘のバーバラは、そのまま連れ去られてしまいました。

バーバラが目覚めると、身動きのできないくらい狭い密室の中で仰向けに寝かされていました。

密室は木箱のようで、内部には懐中電灯、飲料水、食料、毛布、そして犯人からのメモがありました。

この木箱は土中に埋められており、空気を取り入れる小さな換気扇がついていましたが、換気扇が空気を送れるのはもって5日間。

犯人はバーバラに「KIDNAPPED(攫われた)」と書かれたメッセージを持たせ、写真をとり、捜査陣に送ります。

犯人の要求は1億8000万円の身代金。

バーバラの父親は、犯人の要求通り金を用意し、一人で運びました。

しかし犯人が身代金を持ち去ろうとした時、FBIからの知らせを受けていない地元の警察官が偶然通りかかります。

犯人はいきなり発砲し、警官を威嚇、その場に金も車も置いて逃げてしまいました。

バーバラの父親はラジオで犯人に「警官が来たのは偶然で、私の意志ではない。もう一度、身代金は払うから娘を返してくれ」と呼びかけます。

その後、再度犯人からの連絡があり、今度は身代金が犯人に渡りました。

犯人からはバーバラの居場所をFBIに伝え、FBIは教えられた場所を掘り起こし、バーバラは衰弱しているものの無事に救出されました。

生き埋めになってから86時間経っていたそうです。

FBIは置き去られた車、木箱の中にあったメッセージ入りの試験官などから犯人を特定、犯人逮捕となったのはバーバラが見つかって5日後のことでした。

誘拐犯はマイアミ大学海洋学研究所の研究員・ゲイリー・スティーブン・クリスト。IQが143という知能の持ち主でした。

そして、誘拐の共犯だったのは、彼の教え子だった愛人。

木箱の緻密な設計にみられる計画性や、人質を箱に入れはしていたものの生き埋めにしていた残虐性から、犯人は終身刑を言い渡されます。

ですが、模範囚と認められたクリストは、15年で仮出所となりました。

現在は医者をしているそうです。

 

83時間の夜―女子大生誘拐事件―

このアメリカ中を震撼させた事件は、1972年に「83時間の夜―女子大生誘拐事件―」というドキュメンタリー本として出版されました。

事件発生から決着、事件に関わった多くの人々の証言や心境と共に、誘拐されたバーバラ自身の言葉を読むことができます。

バーバラが閉じ込められていた木箱には、明りとなる懐中電灯と空気を取り込むための換気扇、それらを動かすバッテリーが切れればバーバラの命も途絶えてしまうという過酷な状況でバーバラは生き延びました。

バーバラはバッテリーをこまめに節約して、必要なだけの空気を少しずつ取り入れていたそうです。

さらにバーバラは

「捕虜収容所で拷問を受け続けた男の話を学校の先生がしてくれたことを思い出しました。

その人は、心のなかで、レンガを積み上げ、家をつくることを想像するようにした。

そうすることにより、拷問に耐え、正気を保つことができた。

その話をしてくれた先生は私にこうもいいました。

自分の感情を制御することが大事だ。」

と語っています。

バーバラの冷静な判断力と精神力が、彼女の命を救ったんですね。

 

誘拐の目的は何だったのか?

犯人の誘拐の目的は、明らかにされていないようです。

1億8千万円という大金が欲しかったのか。

それとも、緻密な細工を施した装置で、こわがる女子大生がどれだけ生き延びるのか、楽しんでいただけなのか。

一度、身代金の受け取りに失敗し、お金や車を置いたまま逃走したことからも、クリストの犯行は、身代金目的ではなかったような気がします。

彼はその明晰な頭脳の中で、どんなことを考えていたのでしょうか。

しかし、模範囚として15年で刑を終え、医師となったというクリスト。

地中に埋められ、恐怖の数日間を過ごしたバーバラさんのことを思えば、15年という償いの時間は短すぎるような気がします。

後に映像化などもされていることから、ショッキングさがわかるこの事件。

二度とこのような事件がないことを祈りたいものです。

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